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カテゴリー:三 やまもくれんの花白く
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やまもくれんの花白く
建長五年(一二五三〉恵信尼は七十二歳の時こうして夫親驚のもとを離れ、子等の待つ越後の自らの土地に旅立ったのでした。 恵信尼は親驚と結婚してより五十年、その間京都より越後、越後より関東、関東より京都とわたり、さらに今また… -
花かおる出会い
寿永の年(一一八二)より二十年余り、世の中は陣営えようもない激動の一時を経て大きく変りました。 九条家の越後荘官三善為則に、一人の女児が恵まれた翌寿永二年七月、源義仲は早くも入京、平家は安徳幼帝を擁して西海に逃れ、その…